アベノミクスは何処へ行く?

安倍総理自民党総裁に再選され
“新三本の矢”とGDP600兆円が掲げられました。

さて600兆円というのは、達成できる数字なのでしょうか?
現在のGDPが490兆円、名目(経済)成長率が4%なら5年で596兆円…となります。
日銀のインフレ目標の2%を達成できれば、実質2%成長の維持で十分達成できる数字でしょう。

しかし、H14年4月の消費税増税の影響による消費の落ち込みは未だに回復しません。
内需の6割にもなる家計の消費は、大きな経済エンジンですが、パワーが落ちたまま…かろうじて設備投資が景気を支えていますが、消費が落ちたままなら、設備投資も減速するでしょうし、雇用にも悪影響を及ぼすでしょう。
不況に落ちかけています。
このままでは、GDP600兆は無理です。

いま、やるべき事は3つ。
一つは金融政策。追加緩和が早期に必要です。
10/30日の日銀政策決定会合で、追加緩和が決定されるとの観測が大勢をしめていましたが、現状維持。
コアコアCPIが上昇基調なので、様子見なのでしょうか。
しかし足下の景気は悪化しているので、追加緩和は早期に行ってほしいです。

2つ目は財政出動
増税で一番影響を受けているのは中低所得者層の消費なので、そこに対して対策をうつのなら定額給付金または減税。
一番手っ取り早く消費を刺激できます。

そして、必要な事…消費税10%引き上げの中止。
国民と国の将来を思うなら、緊縮財政を止めよ!

…と思う今日この頃です。